生きるとは何か

仏教で何を学ぶか?

生きるとは何か - No.24-3 2024・3・1発行

人は何も知らず、この世に生を受けます。何時、何処に生まれるか、全ては偶然で、国も家庭も選ぶことも出来ず、与えられた環境で生活を始めなければなりません。私は、日本の普通の家庭に生まれ成長することができて、平穏な生活を送る幸運に恵まれています。しかし、明治以降の日本を振り 返ってみると、平穏無事な期間は長続きせず、戦争が繰 […]

無宗教と言われる日本人の信仰心

生きるとは何か - No.24-2 2024・2・1発行

新年は多くの人が神社や寺院に初詣に出かけ、健康と安全や世界平和、商売繁盛など人それぞれの願いが叶いますようにと参拝します。初詣参拝者ランキングをインターネットで調べると上55位までは以下のようでした。 1位 明治神宮(東京都)319万人 2位 成田山新勝寺(千葉県)298万人 3位 川崎大師(神奈川県)296万人 4位 […]

地球温暖化を考える

生きるとは何か - No.24-1 2024.1.1発行

厳しい寒さが巡ってきました。猛暑の夏では考えられないような寒さです。季節は確実に変わり、この変化は人間活動とは関係なく、大きな自然の循環です。この寒い冬には暖房が欠かせません。CO2を出さないクリーンなエネルギーで地球温暖化を防ぎましょうとの掛け声が聞こえてきます。年末の街にでると、輝くネオンサインと買い物を楽しむ人々 […]

常識の裏側を知る

生きるとは何か - No.23-12 2023年12月1日発行

人は全てを知ることは出来ません。生きることは、山あり谷有りの世界であり、平坦な人生はない。希望の大学に入学できて喜んでいるすぐ後に、田舎育ちの若者は、友人がいない寂しさに、つい甘い勧誘に乗り仲間が出来たとほっとしている隙に、洗脳の魔の手が忍び寄ってくる。気がつけばすっかり囲い込まれ彼らの、教義にのめり込んでいることすら […]

「私」はいません

生きるとは何か - No.23-10 2023年11月1日発行

日常生活の中で、誰もが毎日せわしく活動している「私」がいると、実感するのは普通のことです。朝起きてゴミ出しをして、玄関先にある落ち葉を片付けて、朝食を食べてから新聞を読む。これはある老人の一日の活動の始めです。今は老人となっていますが、以前は社会に出てバリバリと仕事をこなしていました。振り返ると青年、中年、熟年とそれぞ […]

あなたは誰ですか

生きるとは何か - No.23-9 2023年10月1日発行

人は悩みや人生への漠然とした不安や物足りなさを感じているときに、ふと寺の門をくぐる時があります。日頃は「人間とは何だ」、「自分とは誰か」、「どこから来たのか」など人間存在の根本に触れるような問いかけをすることはほとんどないことでしょう。 60歳で退職し、縁あって東京三田にある臨済宗龍源寺の坐禅会に参加したある時の法話の […]

古代歴史から現代を考える

生きるとは何か - No.23-8 2023年8月1日発行

島根、鳥取の山陰地方を旅行し、出雲大社の存在感が群を抜いていることに気づかされました。出雲大社を中心に古代日本がそこにはあるような感じです。周辺の地域にある日御碕神社(ひのみさき)、須佐神社、八重垣神社などを個人ではなかなか行けないところを旅行社のツアーで効率よく参拝できました。この旅行までは日本文化の一つとして神社の […]

生きている今がすべて

生きるとは何か - No.23-7 2023年7月発行

日々に時は過ぎて行きます。時は私の都合で待ってくれません。80歳を過ぎたころから一つ歳をとるごとに運動能力が落ちて行くことを実感しています。私の住んでいる川崎市麻生区は男女共に平均寿命が日本一で男性84.0歳、女性89.2歳とのことです。女性は驚くべきことに89歳です。家の近くに老人福祉センターがありますが、多くの会員 […]

ある技術者の人生論

生きるとは何か - No.23-5 2023年5月1日発行

人生論を説くような柄ではありませんが、自分が生きてきた過去を振り返ってみてどの時点が折り返し点なのか考えてみました。人にはそれぞれ人生を変えるポイントがあると思います。小学生の時、中学生の時、大学生の時それぞれに思い出はあります。しかし、これら学びの時の私は世間に問えるようなことは何一つない平凡な青春時代でした。 実社 […]

メメント・モリ(死を想え)

生きるとは何か - No.23-4 2023年4月1日発行

最近、アニメ漫画などでメメント・モリという言葉が使われています。何だろうと思っている時に、友人の僧侶(日蓮宗)の方からの手紙の中に、メメント・モリに関するコピーが添付されていて、そこには強烈な写真のコピー(犬が人間の死体をたべている)が添付されていました。写真家・作家の藤原新也氏(1944年に生まれ)が1983年に刊行 […]