「日々のこと」を再スタートします。 人は死を極端に怖がり、少しでも長生きしたいと願います。しかし、この世の生きものは必ず死を迎えます。 生きものは死ぬことで命が引き継がれて進化しているのです。何時まで生きたら良いのか、勝手には決められません。ある集団を考えても新陳代謝があるから、活性化して、固定化が防がれています。最近 […]
日々のこと
人生の意味を問う(2)
日々のこと - No.4 2019年6月16日発行病気や事故、自然災害などで親しい人を亡くした時、深い悲しみや無常観を感じ、気力も落ち込みます。どのような原因であろうとも、あらゆるものからやがては離れることになるのは、自然の摂理からすると当然のことが起きているだけです。冷静に次のやるべきことを、淡々と理性的に行動に移すべきですと言うと、世の中では人情も、哀れみもない冷 […]
人生の意味を問う
日々のこと - No.3 2019年6月8日発行人は何のために生まれてくるかとの問いは、永遠のテーマとして昔からあります。川崎市で起きた中年男性の小学生殺傷事件や、幼い子供への両親の虐待など痛ましい多くの事件を聞くにつけ、生きる意味など問うこと自体が空しく思えてくる状況です。人は生まれる時に、どんな環境(国、地域、家庭など)で誕生したかで、自身ではどうすることもでき […]
出家者とは名ばかり
日々のこと - No.2 2019年6月3日発行6月1日の91回目の輪読会でテーマにしたのは、現代日本仏教界の堕落を嘆いている高野山真言宗管長の宗派内の機関誌(六大新報、2006年新年号・巻頭文)に寄稿している内容に驚いたからです。 「今、我ら高祖の末徒を称したる者の様たるや如何? 真言行人に三蜜の鍵もて庫を開けたる者なく、顕薬施して塵苦を払ふの人も無し。ただ手に蜜 […]
無常とはエントロピーのこと
日々のこと - No.1 2019年6月1日発行仏教を語るスマナサーラ長老の文章の中に「モノではなく機能に注目する」という言葉が出て来て、そこで語られるのは、エントロピーのことでした。宇宙が膨張過程にある今は、いつでもエントロピーが働いています。エネルギーはいつでも発散してばらまかれていて、止まらないのですと。仏教で無常と言っているのは、このエントロピーのことですと […]