人生悠然

高齢化社会での生き方

日々のこと - No.-5 2023年8月13日発行

「日々のこと」を再スタートします。 人は死を極端に怖がり、少しでも長生きしたいと願います。しかし、この世の生きものは必ず死を迎えます。 生きものは死ぬことで命が引き継がれて進化しているのです。何時まで生きたら良いのか、勝手には決められません。ある集団を考えても新陳代謝があるから、活性化して、固定化が防がれています。最近 […]

古代歴史から現代を考える

生きるとは何か - No.23-8 2023年8月1日発行

島根、鳥取の山陰地方を旅行し、出雲大社の存在感が群を抜いていることに気づかされました。出雲大社を中心に古代日本がそこにはあるような感じです。周辺の地域にある日御碕神社(ひのみさき)、須佐神社、八重垣神社などを個人ではなかなか行けないところを旅行社のツアーで効率よく参拝できました。この旅行までは日本文化の一つとして神社の […]

生きている今がすべて

生きるとは何か - No.23-7 2023年7月発行

日々に時は過ぎて行きます。時は私の都合で待ってくれません。80歳を過ぎたころから一つ歳をとるごとに運動能力が落ちて行くことを実感しています。私の住んでいる川崎市麻生区は男女共に平均寿命が日本一で男性84.0歳、女性89.2歳とのことです。女性は驚くべきことに89歳です。家の近くに老人福祉センターがありますが、多くの会員 […]

ある技術者の人生論

生きるとは何か - No.23-5 2023年5月1日発行

人生論を説くような柄ではありませんが、自分が生きてきた過去を振り返ってみてどの時点が折り返し点なのか考えてみました。人にはそれぞれ人生を変えるポイントがあると思います。小学生の時、中学生の時、大学生の時それぞれに思い出はあります。しかし、これら学びの時の私は世間に問えるようなことは何一つない平凡な青春時代でした。 実社 […]

メメント・モリ(死を想え)

生きるとは何か - No.23-4 2023年4月1日発行

最近、アニメ漫画などでメメント・モリという言葉が使われています。何だろうと思っている時に、友人の僧侶(日蓮宗)の方からの手紙の中に、メメント・モリに関するコピーが添付されていて、そこには強烈な写真のコピー(犬が人間の死体をたべている)が添付されていました。写真家・作家の藤原新也氏(1944年に生まれ)が1983年に刊行 […]

無常を知ることの意味

生きるとは何か - No.23-3 2023年3月1日発行

2月も半ばを過ぎると寒さは厳しいですが、春の訪れを感じます。庭先にある小さな梅の木の白梅も満開となりました。季節の移ろいは確実に進んでいます。毎年くり返し見ている光景ですが、眺めている私の意識はなにを考えるでもなく、種々なる思いが浮かんだリ消えたりしています。自然の移ろいは一瞬たりとも留まることなく変化し続けています。 […]

本を出版しました

生きるとは何か - No.23-2 2023年2月1日発行

人生70歳を過ぎた頃に、せっせと働き生きてきたことを振り返り、「生きることは何か」ともう一度立ち止まり、確認することも必要なことであると考え、考察した結果を小文にまとめ始めました。今、80歳を過ぎて過去からの時間を考えてみると、瞬時の出来事のように思われます。なぜ「あっという間」と感じるかは、この先の残された時間が少な […]

人生には忍耐が大切

生きるとは何か - No.23-1 2023年1月1日発行

忍耐が大切であるということに気づかされた出来事がありました。親や子供の死に直面したときに心は大きく動揺し苦しみが生じます。特に、重い病で苦しんで長い病棟生活を余儀なくされている子供たちを見ると切ない感情が湧いてきます。両親にしてみればその苦しみは耐え難いものが有ると思います。先日、僧堂の修行では衣食住が守られているので […]

縁につながる人生

生きるとは何か - No.22-12 2022年12月1日発行

 人と人との出合いは、見えない縁の働きでつながることの不思議さです。二年前に小さな冊子を作成しましたが、多くの方々の協力を頂いたお陰です。その経緯を辿って人生の物語りを綴りたいと思います。 その冊子は「日本を救ったブッダの言葉」(サンガ、2020年9月1日)と題した鎌倉大仏殿高徳院にある「ジャヤワルダナ前スリランカ大統 […]

木を見て森を見ず

生きるとは何か - No.22-11 2022年12月1日発行

この言葉は調べて見ると、西洋のことわざの翻訳とのことです。一本一本の木に注意を奪われると森全体が見えないことで、物事の一部や細部に捕らわれて全体を見失うことの意味の喩えとして用いられています。私たちは個人として、自分の意識の範囲の中で生活しています。森の中の一本一本の木に喩えることができます。人間の生き方と共通すること […]