人生悠然

誰にも先祖はいる(2)

生きるとは何か - No.21-12 2021年12月1日発行

今、ここに居る私は、遠い先祖から命がつながれています。途切れることなく、多くの先祖の遺伝子が混じり合いながら、科学技術の発達した現代の私にも引き継がれていて、私の性格の一面を形成していると考えると、不思議な思いが湧いてきます。 NHK番組のファミリーヒストリーで取り上げられる有名人は、徹底的な調査で10世代くらい前まで […]

誰にも先祖はいる

生きるとは何か - No.21-11 2021年11月1日発行

何をあたり前なことを言っているのだ。少しボケてきたのかと思われるかもしれませんが、先祖のこと真剣に考えたことはありますか。今、現在に生きている私たちには両親がいて、またその両親がいると何代か前のご先祖様までは辿れます。私などは祖父母までは何とか記憶していますが、その先となると正確には思いだせません。 普段の生活では、仏 […]

人生に長短はあるのか

生きるとは何か - No.21-10 2021年10月1日発行

新型コロナウイルスによるパンデミックで、世界中の経済活動が停止状態になり、人々に恐怖と混乱を引き起こしているこのような大災害が起こることを誰が予測できたでしょうか。将来、何が起こるか確信を持って言えることは、生きている限り、「老・病・死」が避けられないことです。不安と希望に満ちた若さは、瞬く間に過ぎて、家族のため、社会 […]

人生のモットー

生きるとは何か - No.21-9 2021年9月1日発行

ある質問 定年後に仏教の勉強を始めている方から、仏教では死後をどのように考えているのですかと質問を受けました。死後に不安を感じているようですので、私はそれに対して、生きている間は死を経験することはできないし、死後は私としての意識がなくなるので、心配することは何もないと答えました。 死後のことをあれこれ考え心配する人がい […]

人生は出会いの連続

生きるとは何か - No.21-8 2021年8月1日発行

意欲を持つと行動につながる 自分の人生がどのように築かれてきたのか、考えると不思議な思いがします。コロナ禍の今、家にいる時間が増えてゆっくりと過去を振り返ってみると、そこには多くの出合いがあり、その出会いによって、行き先が見えてくるような感じがします。ある人との出会いによって人生の方向が決まってくることがあると思いませ […]

身体は自然だ

生きるとは何か - No.21-7 2021年7月1日発行

コロナ禍の中で、オリンピックを開催することに反対する人と賛成する人とに大きく意見が分かれています。反対する人は、街の人流が増えれば、感染リスクが上がり、急速な感染拡大が起きることを心配しています。一方、オリンピック関係者や政府は国際的な関係の中で、今更中止はできない状況に追い込まれています。どちらの側に立つにしても、そ […]

老いの生き方

生きるとは何か - No.21-6 2021年6月1日発行

厳しい現実 最近、私の住んでいる地域にも、多くの高齢者施設があることに気づきました。数年前に近所に住んでいたご夫婦が、奥様の足腰が弱って玄関前の階段が大変になり高齢者施設に引っ越して行きました。その後、最寄り駅に行くまでの2キロ位の距離に大きな施設が4件も出来ました。平均寿命が2019年で男性81.41歳、女性87.4 […]

苦しみの泥沼に沈まない準備

生きるとは何か - No.21-5 2021年5月1日発行

先の読めない世界 新型コロナウイルスのパンデミックで人の移動が制限され経済が停滞し、日本でも感染拡大の第4波が起こり、東京オリンピック・パラリンピックを目の前にして如何にして終息させられるかが急務となっています。今の状態は、ある程度は予想されていたとはいえ先のことを正確に知ることは誰も出来ません。後から見ればそうしてお […]

忘れてはいけない大切なこと

生きるとは何か - No.21-4 2021年4月1日発行

10年後に思う 何事も時間が経過すると記憶が薄れて忘れ去られていくことは日常経験することです。 しかし、節目節目に記憶を戻し、再確認する大切なことがあります。 それは2011年3月11日に起きた東日本大震災の記憶です。今年で10年の節目を迎えました。3月になると当時の生々しい映像がTVで放映され、その後の復旧の状況が伝 […]

苦境を乗り越える人間の叡智

生きるとは何か - No.21-3 2021年3月1日発行

1.地味な研究がコロナ禍を救う 目には見えない極微のコロナウイルスが全世界に蔓延して、科学や医療技術が発達した今の世でも、このような事が起こるのかと悪夢を見ているような感覚になります。新型コロナウイルスの惨事も初期対応がしっかりできていたならば、多分ここまで全世界を巻き込んだ惨状にはならなかったかもしれません。都合の悪 […]